
2023.02.14Column
立春 (雪山)
12月の寒波は何処へやら、新年にはいってから暖かい冬が続きます。
過ごしやすいのはいいことですが、気象変動の大きさに先行きが心配になります。
緋寒桜が満開。
立春のこの時期、奄美では一足先に桜が咲きます。
2月にして春は近し。
先月下旬に冬の寒波を追って東北地方の雪山に行ってきました。
目的はパウダースノーを滑るため、白銀の森深くまでハイクして人の気配のない世界に入っていきます。
山頂から見る日本の景色は美しく、聳え立つ山々の頂とその麓にある里山の生活。
ここにはまたひとつ美しき日本があります。
帰りは、スノーシューをスノーボードに履き替え、登った分だけ滑り降ります。
人は道具を使うことによって、まるでウサギやタヌキのように飛び跳ねターンを重ねて自由になれる気がして、
雪と戯れる楽しさに魅了されます。
もちろん、極限の自然界は大きな危険を伴います。
個人差はあるにせよ、最大限の知識と経験、技術を持ってリスクをマネージメントしていきます。
自然をより理解することで、この生きている地球の隅々まで活動のフィールドを広げられる喜びは、
その時にしかなく、この上ない人生の楽しみ方だから。
奄美の青い海、都会の煌びやかな喧噪、真白な北の雪山。
小さい国でありながら、南北に亘るこのコントラストが日本の美しさ。
刺激的すぎて飽きることのない素晴らしい国。
h.k